■ Freddie Hubbard / Vision Redescription of his story 1970-1974

1970-1974期におけるフレディ・ハバードの、CTIを中心とした時代の日本編集盤。
ただ、構成がちょっと変わっていて、全9曲中、ハバードの曲は6曲で、その間に日本のエレクトロニカ系のミュージシャンらしいtwothによる各々2分前後の小品が3曲挟みこまれている。
残り9曲がハバードの作品で、昨今なかなか手に入りにくい楽曲ないしヴァージョンも含まれているようで、そういう意味ではこれを中古で拾えたのはラッキーだった。
ジャズ・ロック期と一応は一括できても、むろん、それなりにヴァラエティーに富んだ作品によって構成されている。
ただ、ピアノがエレピに変わったり、ジョン・レノンの「コールドターキー」のカヴァーがあったりはするものの、たとえばV.S.O.P.での彼とjまったく異なる音楽を演奏しているわけではない。
基本は、ハードバップの語法であり、スタイルであろう。たとえリズムが「ロック」になったとしても、そう印象が異なるわけでもない。が、もちろんこう思うのは、私が根っからのジャズ・リスナーではないからだろう。
まったく違う音楽と感じる方々も少なからずいらっしゃるのだろうという想像もつく。
ただ私にはこのくらいのクロスオーヴァー加減は、結構快適だということは聴いてみてわかった。
ユッカ・エスコラのところでも記したが、思ったより「吹いていない」というか、緩急がついている印象を受けた。
何だかもっとバリバリと吹きまくっている印象を持っていたのだが、そうでもなかった。
結果的に、それはどちらかというと「いい方」に出たのではないかと思う。ただ一方で、やや「メロウ」に過ぎる嫌いがなくもない。
ただ、比較すると、それでもやはりエスコラのアルバムのサウンドよりはハバードの音に、ある種の荒々しさというか野生のようなものは感じる。
むろん良し悪しは別にして。
数曲でエレピを弾くハッンコックもいいし、何よりハバードのオリジナル曲自体が魅力的だ。
廃盤になっている数枚のアルバムも復刻すればいいのにと素直に思った次第である。
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