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豆腐に柳

Date : 2013年10月

2013.10.15[火] Brian Jackson / Gotta Play

brianjacksongottaplay.jpg

ギル・スコット・ヘロンと長らく活動をともにしてきたジャクソンのソロアルバム。2000年リリース。
キーボード担当のジャクソンとベーシストとドラマーのトリオを核としたバンドはサックス、パーカッション、ギター等を随時加える。ゲストにビブラフォンにロイ・エアーズが2曲、ギル・スコット・ヘロンが、ラップ/ヴォーカルで1曲に参加。曲も上記の3人連名クレジットが中心。
ヴォーカルないしコーラスも結構含まれる(「リードヴォーカル」がクレジットされているのは3曲。うちジャクソンが1曲)。が、基本はインスト・アルバムと言っていっていいのだろう。
曲の基本は、R%Bやソウル、ジャズ/フュージョンということになるが、全体にいい意味でなめらかで淀みがない。その分、押しが弱いとも言えるが、BGMとしても充分効果的に機能する。
全体にセンスのいい音の配置になっている。ただ何を持ってセンスのいいとするかはむろん人それぞれで、私の場合は「引き」のセンスがそのひとつなんだろうと思う。

いや、悪くない。




2013.10.04[金] Dave Holland / Prism

davehollandprism.jpg

更新が一月ほど滞ってしまった。それなりに事情もあり、ただ何となくという風情もありというところだろうか。


デイヴ・ホランドの新しいグループ/ユニットPrismのデビューアルバム。
メンバーは、ギターにケヴィン・ユーバンクス、キーボードにクレイグ・テイボーン、ドラムスにエリック・ハーランド。
みなキャリア充分の、かつ出てくる音に硬派なイメージの漂うメンツといっていいのだろうか。
楽曲は全9曲を、ユーバンクスが3曲、あとは各メンバーが2曲ずつ書き分けている。
ジャズというよりジャズロックと言うべきテイストの音なんだろうと思っていたら、結構ジャズのイメージの強い音である。実は、ユーバンクスのギターがバリバリと唸り、テイボーンのエレピが宙を舞うという、もっとハードな展開を予想かつ期待していたので、率直なところちょっと肩透かしという感もある。楽曲も、ほぼロックというハードなタッチのものもあれば、バラード的なものもあり、バランスのとれた構成になっている。テイボーンはエレピ主体ではあろうが、結構生ピアノも弾いているようだ。
また、メロディにR&Bやソウルミュージック的なものを感じるところもある。

悪くはない。が、煮え切らないという印象も持つが、私の思い込みが間違っていたということなんだろう。ロックというより、ジャズとソウルにロックを振りかけたという感じの音ではないかと。

ただ一方で、ミニマルなフレーズのリフレインが結構多用されている気もするし、全体にコマーシャルな音ではないのは確かだろう。

ということでまとまりのない感想になってしまったが、言ってしまえばそういう音でもあるということだろう。でも不思議なことに、全体の印象は割に良好なんである。


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