豆腐に柳

音楽、書物、映画等の感想、その他日々のあれこれ

Rosie Brown / Strange Recollection

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 4年ぶり3作目。
 ライナーによるとバッキングメンバーは前2作と概ね変わっていないようだ。むろん、プロデューサーであり、バッキングギタリストであり、コンポーザーでもあるバーント(「ド」?)・レスト(Bernd Rest)は今回もこれまでと同様のポジションを占めている。曲は、ブラウンとレストの共作がメインで、各々の単独作が混じるという体裁だが、珍しく1曲だけ取り上げられたカヴァーは、ブッチ・ハンコックなるテキサスのSSWの作品とのことである。ちなみにこの曲はフィドルを交えたカントリー仕立てになっている。またインストナンバーが2曲含まれてもいる。
 概ね、前2作と同様の感触を抱かせる楽曲であり音づくりである。アレンジでも、ホーンやヴァイオリン・フィドル、ドブロなどを含む、ブラックミュージックやルーツ系を意識した落ち着いたもの。曲想は、フォークとトラッドをベースに、R&B等の要素も加え、コンテンポラリーな味付けがなされている。
 ライナーでも触れられ、確かにデビュー・アルバムではそれなりに窺われたジャズ的、R&B的な部分は、2ndで減退したように思えたのだが、ここではいくらか復活しているように思う。リズムの切れが実に鮮やかだった1stから、2ndでメロウな方向にシフトチェンジし、今回では1stと2ndを折衷したようなつくりになっている感がある。それはたとえば、ボーナストラックとして追加された1stからの'Odessa'の醸し出すグルーヴを聴いてみればわかりやすいように思う。
 サウンド・アレンジ的にも、プログラミングこそクレジットされていないが、随所で結構ファンキーでダイナミックな音使いが試みられているのが耳に残る。個人的には、2ndの曲想やサウンドに少々物足りなさを感じていたのでこの振り戻しの傾向は歓迎したい。
 ただもっと大胆になってもいいように思う。
 才能とセンスは間違いないのだから。

 試聴

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