豆腐に柳

音楽、書物、映画等の感想、その他日々のあれこれ

Donald Byrd / Electric Byrd

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 ジャズトランペッター、ドナルド・ハードの1970年リリースのアルバム。
 時代的には「エレクトリック・マイルス」の影響下にある音楽ということか。バード個人としては、ミゼルブラザーズのスカイハイプロダション主導のサウンドになる前夜ということのようだ。
 参加メンバーは、プロデューサーも兼ねる、エレピのデューク・ピアソン、ベースのロン・カーター、パーカッションのアイアート・モレイラ、他にサックス・プレイヤーとして、フランク・フォスター、ルー・タバキン、ペパー・アダムス、ジェリー・ダジオン、ギターにウォリー・リチャードソン等の豪華なメンツが参加。また1曲のみだが、ブラジル人ミュージシャンのエルメート・パスコアルも参加。
 曲は、8分台から13分台までの長尺ものが4曲。バードの曲が3曲と残り1曲はアイアート・モレイラの作品。
 サイケデリックでドープ、はたまたアブストラクトなイメードを持つサウンドが続いた後に比較的わかりやすいファンク・サウンドでアルバムは幕を閉じる。
 比較的従来のジャズ的な旋律を持った曲においても、上記のようなかなり意識的なサウンドが志向されている。ダビーともいえるような場面もある。
 そういう意味では確かに「先鋭的」とていってもいい音かもしれない。ただむやみに極端な方向に走ることなく、きちんとバランスの取れた音になっている。
 ピアソンのエレピにもう少しナチョラルな響きがあってもいいかとは思うが、ま、これは個人的な趣味の問題だろう。ただ少々矛盾するかもしれないが、私的には、アブストラクト度高めの"Essence","Xibaba"がお薦め。
 いずれにしても秀作。
 夏場には結構合うような気がする。

 試聴

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