■ Reg King / Reg King

元Actionのリードシンガーの唯一のソロアルバム。
結構な期間、中古市場で探していたのが、先日入手。
アクション自体は聴いたことがないが、試聴する限りにおいてはモッズスタイルの割りにポップなバンドという程度の認識で、さして訴求力はなかった。
が、この71年リリースのソロ作品は違った。
ブルース、R&B、スワンプ等々の要素が絡み合った王道ブリティッシュ・ロックである。
バッキングには主に、アクションから発展したらしいマイテイ・ベイビーのメンバーを中心に、ミック・テイラー、ブライアン・オーガー、エルトン・ディーン、ニック・エバンスなどというクレジットもあり、さらに噂によると、'Down the Drain'に'Mystery Man'としてピアノにクレジットされているのがスティーヴ・ウィンウッドということらしい。
なお、オリジナルの9曲に加え、ミックス違いやヴァージョン違い等、都合7曲のボーナトトラック付き。
曲は、共作が大半だが、すべてレグ・キングがコンポジションに関わっている。プロデュースも彼自身。
ヴォーカルを一聴して思い浮かべたのは、テリー・リードである。声質も唱法も似ているように思う。時折、あれ、テリー・リードを聴いていたんだっけ?と勘違いするほどである。ということで、そういう意味では、古典的な白人ロック・ヴォーカリストとしては、私の趣味の真ん中近くのタイプのヴォーカリストと言っていい。
バッキングは、やや粗いと言えば粗いが、楽曲の魅力とヴォーカルの強力な訴求力のせいもあってか、さして気にならない。
曲も、それなりに聴きやすいメロディとグルーヴを持っており、ある程度ヴァラエティにも富んでおり、出来はいい。
しかし、これだけのものを制作しておきながら、この一作でミュージシャンとしてのキャリアを終えてしまうというのがわからない。
時代にそぐわなかったとはとても言えず、つまりは本人の意向ということになるのか。もったいない話である。
リイシューされてからは、HMVやアマゾンのマーケットプレイスあたりでは手に入るようなので、興味のある向きは一考を。
試聴できるところを探したのだが、残念ながら見当たらなかったのでご了解を。

