■ THE LAST ELECTRO-ACOUSTIC SPACE JAZZ & PERCUSSION ENSEMBLE / SUMMER SUITE

Diskunionのサイトによると、
2007年の'Yesterdays Universe'のリリースの際にファンクラブオンリーとして発表された音源ということらしい。
それが今年STONES THROWから公式にリリースされたということのようだ。ちなみにジャケは、重厚紙仕様。私はUnionの店頭で買ったのだが、クレジットは、レーベルと"PRODUCED BY MADLIB"とあるだけ。
このパターン、かつてYNQがスティーヴィ・ワンダーのカヴァー・アルバムをリリースした時とほぼ同じじゃないのかな。
一応ミュージシャンネームとしてクレジットされている'THE LAST ELECTRO-ACOUSTIC SPACE JAZZ & PERCUSSION ENSEMBLE'は上記の'Yesterdays Universe'に収められた楽曲にも2曲にクレジットされている名義である。
アルバムは、1トラックで全40分少し。だが、途中でかなりはっきり曲調が変化するところがあり、実際はいくつかのパートに分かれていると考えていいと思う。
全体にサウンドは、上記アルバムがそうだったように、メロウで聴きやすいものに仕上がっている。
曲想は、上記のように、メロウの極地だったり、かなりグルーヴィーだったりと途中で何度かシフトチェンジするが、概ね、ジャズ・フュージョンとブラジリアンを基調としたひたすら心地よいもの。
リゾート的というか、リラクゼイション的というか、しかし安易にも、ありきたりにもならず、「筋の通っている」ところがMadlibのMadlibたる由縁だろう。それもこういうクオリティのものを、これまで公式にリリースしてこなかったわけだから、何と言うか。
個人的には夏の定番のひとつである、クール&ザ・ギャングの"Summer Madness"が出て来るところに最も反応してしまったが、いや、この夏はひとつこれで乗り切っていけるかと思わせる音である。
傑作。
試聴

