■ Tuomo / Reach Out For You

フィンランドのキーボードプレイヤー/シンガーの2ndソロ。
曲とプロデュースは本人。ホーンやストリングも前作同様アレンジされている。
一聴して60年代、70年代のソウルマナーを現代によみがえらせたブルー・アイド・ソウルが何のギミックもなく伝わってきた前作と基本は同じだが、前作よりは、曲自体は、全体にやや地味な印象を受ける。前作に含まれていた「どキャッチ−」な曲が目につきにくいせいかもしれない。とはいえ、それでも各々の楽曲は充分に「キャッチー」ではあるのだが。
曲想には、オールド・ソウル以外の要素も、結構窺える幅が出てきたように思う。
ただむしろ彼自身には、前作がヒットしたこともあるのだろう、ある種の「自信」のようなものが出てきたようにも感じられる。いくらか幅が広がろうが、オールド・ソウル・ファンクベースの音楽性は自身にとって自然体であり、不動であるというような。
だからクオリティは、前作と変わらないというか、むしろ向上しているようにさえ思える。たぶんこの中にはさまざまな「ネタ」も含まれているのだろうが、そちらに疎い私にはよくはわからなかった。が、前作同様、少なくとも心地よい50分ほどを楽しめるのは確かだろう。

