■ The Church / Untitled#23

今年リリースの新作アルバム。オリジナルアルバムとしては、ほぼ3年ぶり。タイトルは上記のように素っ気ないものになった。
バンドは、今作もここ数年の不動のメンバーで構成されており、加えて幾人かのゲストがクレジットされている。
曲は、すべてメンバー全員の共作。
また、今作から'Unorthodox'というバンド主宰のレーベルからのリリースという形式になっているのが目を引くところか。
全体のムードは、前作の比較的陽性に傾いたポップな曲想中心とは異なり、やや重めでダークな方向にシフトしている。
大体、このバンドはアルバム単位で、この明暗の振れ幅を往来する傾向にあるので、個人的にはどちらかというと前作のほうが趣味に合うが、ま、仕方ないかと(というのも妙だが)いう気もする。
ただ音の感触は、以前に感じられたプログレ的とも言えるヘヴィーなものではなく、よりアコースティックなものに傾いている。
だから、ムードは多少ダークではあるが、さほど気にならない。
また、全10曲で50分ほどという、近年の彼らにしてみると、コンパクトにまとまっているのもいい方向に作用しているように思う。
メロディーも、落ち着いてはいるが、それなりに「ポップ」で耳なじみのよい楽曲も少なくはない。全体に小品で構成された印象は、個人的には好感が持てる。
しかしこのバンドも実に長きに渡って着実な活動を続けているものだと改めて思う。
80年代のバンドで一度も解散することなく、今日まで継続しているバンドは、もう数えるほどではないのだろうか。
あとは、毎度のことながら、ライブアルバムと来日公演か。

